衛生管理者

衛生管理者試験の資格や難易度、費用や合格率、見込み年収をまとめてみました

こんにちは。大阪のメンタルヘルスサポート、産業医派遣を運営している当社です。突然ですが、常時50人以上の労働者を使用する事業場は、その事業場専属の衛生管理者を選任する必要があります。この記事では、人気の高い資格である「衛生管理者」の資格取得、難易度、費用や合格率についてご説明していきます。

衛生管理者とは?

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まずはじめに、衛生管理者とは?という方のために、簡単に衛生管理者について説明してみたいと思います。 常時50人以上の労働者を使用する事業場は、その事業場専属の衛生管理者を選任する必要があります。

生管理者には衛生工学衛生管理者・第一種衛生管理者・第二種衛生管理者の3種類があり、このうち第一種衛生管理者、第二種衛生管理者免許を取得するには、厚生労働大臣が指定する試験機関が実施する試験の合格がなくてはなりません。 事業場は衛生管理者の選任義務が生じた場合、14日以内に選任を行い、選任報告書を所轄の労働基準監督署に提出しなければなりません。

ただ、前任者が突然退職した、もしくは死亡してしまったなど、選任義務が生じたが14日以内にどうしても選任できない場合は、労働基準監督署に報告することで、およそ1年以内の期間、選任を免除してもらえます。 このように衛生管理者は常時50人以上の労働者を使用する事業場で必ず必要になる、とても大切な資格なんです。

常時50人以上の労働者を使用する事業場の詳細はこちら▼

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衛生管理者講習とは?

衛生管理者試験受験日記

衛生管理者講習とは自身の試験勉強だけでは少し不安な方のために、合格まで徹底的にサポートしてくれる様々な機関が実施している講習のことを言います。こちらはグーグルなどで検索すれば色々な講習実施機関が出てきますので、試験が不安な方は事前対策としてお申込することもおすすめです。

衛生管理者の上位資格である衛生工学衛生管理者は、試験は行われておらず、一定の受験資格を有する人が厚生労働大臣の定める講習を受けて、修了試験に合格することで取得できます。有害業務を有する一定の事業場では、衛生管理者のうち一人を、衛生工学衛生管理者免許を受けた者の中から選任することが義務づけられています(労働安全衛生規則第7条第1項第6号)。

衛生工学衛生管理者資格を希望される方は中央労働災害防止協会にて講習が実施されておりますので、詳細は「中央労働災害防止協会のホームページ」をご確認ください。

衛生管理者になるには?

衛生管理者

衛生管理者になるには、第一種衛生管理者試験または第二種衛生管理者試験に合格する必要があります。
※薬剤師・保健師は試験免除で、申請だけで資格を取得できます。医師は申請だけで資格を取得することはできませんが、衛生管理者資格がなくても事業場の衛生管理者になることができます。

衛生管理者 受験資格

主な受験資格として次の3つの条件があり、いずれかを満たしている人が受験できます。

①最終学歴が大学・短期大学・高等専門学校卒業で、かつ労働衛生の実務経験が1年以上ある人
②最終学歴が高等学校または中学校卒業で、かつ3年以上の労働衛生の実務経験がある人
③10年以上労働衛生の実務経験がある人
※受験資格は、第一種衛生管理者試験と第二種衛生管理者試験とで共通しています。
※第二種衛生管理者を取得している場合、第一種衛生管理者試験で一部の科目が免除されます。

衛生管理者 費用

第一種衛生管理者、第二種衛生管理者ともに試験手数料は6,800円(非課税、振込費用は別途必要)です。

試験日、会場

試験は各地域の安全衛生技術センター(全国7ブロックに分けられている)で、毎月1回~多いところでは5回行われています。

衛生管理者の試験内容は?

第一種衛生管理者、第二種衛生管理者ともに「関係法令(労働基準法、労働安全衛生法)」「労働衛生」「労働生理」の3つの科目から出題されます。

第一種衛生管理者

関係法令の問題は非有害業務関連が7問、有害業務関連が10問で計17問出題されます。労働衛生からの出題は非有害業務関連が7問、有害業務関連が10問で計17問です。労働生理からは10問出題されます。全ての出題数を合計すると44問、試験時間は3時間。

第二種衛生管理者

関係法令から非有害業務関連が10問、労働衛生からは非有害業務関連が10問、労働生理からは10問出題されます。※有害業務関連がなく、全30問です。試験時間は3時間となっています。

衛生管理者の2021年度合格率は?

衛生管理者

第一種衛生管理者試験、第二種衛生管理者試験ともに、科目ごとの正答率が40%以上、かつ全体の正答率が60%以上という合格基準が定められています。合格者数に定員はないため、この基準をクリアすれば合格です。ちなみに2019年度の合格率は46.8%となっており、2021年度の合格率も恐らくですが50%前後のラインとなると見込まれています。

第一種衛生管理者試験の合格率

実施年度受験人数(人)合格者数(人)合格率(%)
201453,11129,92256.3
201555,12930,58755.5
201661,50028,00345.5
201765,82129,63645.0
2018 67,08029,63144.2

第二種衛生管理者試験の合格率

実施年度受験人数(人)合格者数(人)合格率(%)
201425,06917,36569.3
201525,71616,98366.0
201629,18616,18955.5
201731,53717,30254.9
2018 32,98517,27152.4

衛生管理者資格試験の難易度は?

出題傾向が変わってきたことなどから、合格率は年々下がってきています。しかし、しっかりと勉強すれば誰でも合格できる試験です。常時50人以上の従業員が従事する事業場で必置であり、多くの有資格者が求められていることからも、他の国家資格に比べ難易度は高くありません。

事前にテスト対策として民間団体の講習を受けることも可能ですので、きっちりと対策すれば比較的短期間で取得できる資格と言えます。

衛生管理者資格試験の勉強法

独学でも大丈夫か疑問を持たれる方も多いかと思いますが、衛生管理者資格試験は過去問が公開されており、市販されているテキストや問題集も多数あることから、独学でも十分合格可能です。しかし、重要語句や数値をただ丸暗記するのではなく、内容をしっかり理解しないと合格は難しいかもしれません。

同時に資格取得だけが目的では無く、資格取得後には実務に直結する内容がほとんどですので、きっちりと覚えておく必要もあります。

どのくらいの期間の勉強が必要?

衛生管理者

第一種衛生管理者試験に合格するには、一般的には100時間程度の勉強時間が必要と言われています。第二種衛生管理者試験の場合は、出題範囲が少し狭いこともあり、必要な時間は短くなります。

労働衛生、労働生理は理解しづらい内容も多く、独学よりも通信講座などを利用した方が効率的です。通信講座は他の国家試験ほど高くはなく、3万円前後です。

衛生管理者資格試験の勉強方

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実際に衛生管理者資格試験を受験された方の勉強方法をメディアトピックスではご紹介しています。あくまでも個人の体験談ではありますが、勉強方法の参考になれば幸いです。

衛生管理者資格試験の勉強方についてはこちらの記事を参照ください▼

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衛生管理者資格試験の過去問

衛生管理者資格試は様々な会社が過去問やテキストを販売しております。どのテキストもおすすめなので、参考にしてみてください。特に過去問に解説を付けて説明してくれている参考書をおすすめしております。 最近ではアイフォンやアンドロイドに対応している過去問アプリも多数配信されておりますので、参考書を買う前にまずアプリをダウンロードして自分の実力をチェックしてみてはいかがでしょう?

衛生管理者資格試験の申し込み方法

職場巡視

衛生管理者資格試験に関しては、公益財団法人 安全衛生技術試験協会が全国の試験を一手に引き受けています。安全衛生技術試験協会のホームページを見れば、受験申請から資格の取得までの一連の流れや大阪や東京の試験会場の情報、試験日程などが細かく記載されています。

関東や関西など全国にセンターが設置されていますので、不明点や気になることがあれば、ぜひセンターにお問い合わせしてみてください。ホームページは「安全衛生技術試験協会」からどうぞ。

第一種衛生管理者の見込み年収は?

第一種衛生管理者は常時50人以上事業所を使用する大企業にはとても必要な存在であり、安定度が非常に高い職業ということです。ですが、年収を第一条件に転職を検討している方も多いのも事実です。そういった方のために、第一種衛生管理者の年収事情を簡潔に紹介します。 第一種衛生管理者の平均年収は大手企業の初年度で400万円程といわれています。

ですが、第一種衛生管理者は安定した職業ではあるのですが、急激な年収の伸びしろは少ないといわれています。 営業職のように成績などで年収を伸ばしていく職業と違い、第一種衛生管理者は大手企業で働いた場合、初年度の年収が400万円程度とされています。ですが、他の資格などとの併用によって年収を大きく伸ばすことも見込めます。

第一種衛生管理者の年収や仕事内容についてはこちらの記事を参照ください▼

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衛生管理者の仕事「職場巡視」

産業医 衛生管理者 職場巡視

職場巡視とは、衛生管理者や産業医が実際に作業場の見回りをし、職場環境の衛生面や従業員の健康を維持する上での問題発見と改善につなげることを目的としています。 労働安全衛生法では、職場巡視の頻度を以下のように定めています。

・衛生管理者→週1回以上 ・産業医→原則毎月1回以上(条件付きで2ヶ月に1回)

衛生管理者の週1回の巡視は巡視頻度を減らすことができません。しかし、産業医に関しては、条件付きで2ヶ月に1回の巡視でも構わないことになっています。

衛生管理者の仕事内容についてはこちらの記事を参照ください▼

大阪のメンタルヘルス 休職者対応 産業医委託|さくらクリニック&Co.

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安全管理者と衛生管理者の違いとは?

障碍者雇用助成金

どちらも常時50人以上の労働者を使用する事業場に必要ですが、その違いはよく知られていません。安全管理者とは従業員の安全を管理し、危険がないかどうか作業場を巡視する役割を持っています。また、事業場での危険に対して必要な安全措置や、危険防止の対策を速やかに行うなど、事業場の安全管理において重要な役割を担っています。

比較的労働災害が起こりやすい業務で選任が義務づけられています。 厚生労働大臣の定める研修を受講し、下の項目のいずれかの条件に該当することが求められます。

①大学または高等専門学校において、理科系の過程を修了、または同等の能力を持っており、2年以上の実務経験がある者
②労働安全コンサルタントである、または厚生労働大臣によって認可された者

安全管理者についてはこちらの記事を参照ください▼

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安全管理者

衛生管理者資格、試験、年収まとめ

健康経営優良法人

以上、衛生管理者試験の資格や難易度、費用や合格率をまとめてみました。比較的短期間で資格取得が可能な衛生管理者ですが、その業務内容はとても重要です。労働災害を未然に防ぐためにも、ぜひ資格取得後は様々な知識を武器に活躍してください。この記事が資格取得を目指す方の参考になれば幸いです。

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